2011年7月20日水曜日

アップルの4~6月期決算はいかに驚異的か




 アップルは7月19日、2011年6月25日を末日とする2011年度第3四半期の業績を発表した。この四半期の売上高は過去最高の285億7,000万ドル、純利益も過去最高の73億1,000万ドルという成績だった。クリスマス商戦でもないのに最高売り上げ、最高純利益を更新するという離れ業だ。
 アップル、グーグル、マイクロソフト、アマゾンの四半期売り上げ、純利益の推移を比較してみよう(左のグラフを参照のこと)。これまでのアップルは10~12月期に大きなヤマの来るクリスマス型企業であり、アマゾンと同じ傾向をみせていた。ところが今回、このクシの歯形のサイクルからアップルは離脱したようだ。
 規模の面ではかなわなかったマイクロソフトの折れ線グラフをも華麗に抜き去った。現時点ではまだマイクロソフトの4~6月期決算は発表されていないが、アップルからは大きく引き離されていることだろう。
 年商でみると、すでに10兆円規模の企業。日本勢を見渡すとパナソニック、日立を軽く凌駕することになり、IBMにも迫る。うーん、これは相当に大きな事件かもしれない。